千葉幸町団地
プロジェクト

2009.05-2009.10



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 千葉幸町団地プロジェクト



■プロジェクト概要

□目的
1.郊外大規模UR団地において賃貸棟の
  
除却・建替え・補強について団地住民の意見形成
2.郊外大規模UR賃貸団地における団地再生計画の提案

□対象地
UR千葉幸町団地

□期間
2009年5月〜10月

□提案内容
1.高層棟建替え・除却計画
2.遊休施設転用計画、設計、収支計画シミュレーション


 

■提案概要

□高層棟建替え・更新計画

状況
『耐震強度不足の高層住棟3棟を巡り除却する考えと補強又は建替えとする考えがある』

提案
『一部除却+一部補強・改修によって、多くの関係者が納得できる再生計画に』

・3棟中2棟→条件付き除却
一部の除却は様々な現状を鑑みてやむを得ないが、用途などについての条件付きでの売却を提案した。中高層部は有料老人ホーム・マンションとし、さらにそれらの低層部には調査から住民ニーズが高いと考えられる小規模フィットネスや軽飲食店などの商業用途を計画する事で、空間・コミュニティ共に団地と切り離されないよう計画した。

・3棟中1棟→耐震補強・改修
除却後の土地費で耐震補強:土地収入を残る1棟の耐震補強・改修に充てることで、実質的に費用負担をせずに耐震補強が可能となる。補強・改修による家賃の上昇には、学生同士のシェア居住や、高齢者専用住戸、DIY住居への改修により対応する。


 

□遊休施設転用計画、設計、収支計画シミュレーション

高層棟の耐震問題とは別に、対象団地は急激な高齢化と福祉施設の不足、子育て世代の減少といった問題を抱えていた。そこで高齢者福祉施設・子育て支援施設の整備を高層棟耐震問題とは切り離して提案する事で、建替え問題の成否に関わらず住民の生活が確保される提案をした。
耐震強度不足の遊休保育園を小規模多機能型居宅介護施設・小規模特養・ 高専賃・地域交流スペースの複合施設へのコンバージョン又は新築計画を策定し、設計・収支シミュレーションを行った。収支シミュレーションの結果、コンバージョン・新築共に、公的土地を無償貸与されれば事業性が成り立つ可能性がある事が分かった。また子育て世代の居住者増加の為に、育児と仕事の両立が出来るよう幼稚園の認定こども園化や病児保育施設の整備も併せて提案した。

  

 

 
   


千葉大学工学部都市環境システム学科小林秀樹研究室
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