癌と余命を生きる 肝内胆管癌ステージⅣ
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○仕事はセーブしながら続ける
癌になると仕事先にどう伝えるか悩まれる方が多いようだ。私の場合は、定年後が幸いであったが、それでも迷うことが多かった。
7月に入院したとき、以前に依頼された講演があった。直前のキャンセルは主催者に迷惑がかかる。そこで、自宅で講演ビデオを作成して代わりとさせていただいた。主催者には癌入院であることを正直に伝えた。先方は、私の体調を気遣いながら快く対応して下さった。
このほかに7月後半は5つの会議が入っていた。コロナの影響で3つがWEB会議であったことが幸いした。2つは東京に出かけたが運よく休薬期にあたり支障はなかった。このときは、外見に変化はなく説明は不要であった。
しかし、今後は治療を優先しなければならない。以前のペースでは対応できないだろう。とくに副作用の時期に長時間外出するのはつらい。
そこで、私が代表や委員長を務めるものは順次交代をお願いすることにした。日程調整が見通せず、直前キャンセルの恐れがあるためだ。その際、癌であることを正直に伝えて対応をお願いした。突然にもかかわらず、皆さん丁寧に対応してくださった。感謝
一方、リモート主体で自宅で対応できたり、もし欠席となっても書面で意見を出したりできる仕事は、続けることにした。やはり、仕事を続けることが気持ちの張りにつながる。
リモート会議は、コロナ下で急速に進んだ。このことが、私には幸いであった。自宅での仕事には支障がなかった。
○二通りの病状説明を使い分ける
仕事先には、二通りの説明をした。一つは、肝臓に癌があることを正直に伝えるもの、もうひとつは、疾患で治療中というものだ。
癌であることを伝えたのは、先方に大きな迷惑がかかるときと、昔からの知り合いの場合。疾患の治療中は、その他の多くの仕事と新しい依頼を受けたときであった。
このような説明は、年内までであった。寒中見舞いで、肝臓に癌があることを皆さんにお伝えした。そして、ホームページで公開することにしたわけだ。
仕事の依頼は減ったが、新年1月から進めている新しい治療のおかげで体調は維持できている。今後は、仕事の依頼は、体調と相談しながら受けようと思う。
○ビデオ撮影はなかなか慣れない
この年の講演依頼は、お断りすることが多かったが、ビデオ講演で対応できる場合は積極的に引き受けた。
年内に3件あったが、ビデオ作成に少しだけ慣れてきた。ウイッグをつけて、パソコンのカメラの前で話す。それを編集して完成だ。とはいえ、う~ん、ぎこちない。いつもの笑いをとる講演はできず勝手が違う。不本意だが仕方ない。
自宅のリモート会議用部屋